桃李談話室
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桃李六月定例句会のお知らせ  投稿者:丹仙 投稿日:2020/06/15(Mon) 14:16 No.2229   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 入梅
兼題U 十薬
兼題V 解除(不言題)

6月15日(月) 投句開始
6月22日(月) 投句締切 翌日選句開始
6月29日(月) 選句締切り  
6月30日(火) 披講  

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
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選句をお願いします 丹仙 - 2020/06/23(Tue) 09:34 No.2230   HomePage

投句者:素蘭、楽千、万歩、素人、しゐ、春愁、風子、翔河川、英治、明子、実生、秋童子、丹仙

[1]:アラートが消えて気付くや夏の月
あらーとがきえてきづくやなつのつき(解除(不言題)・夏の月)

[2]:魚さばきまな板立てて梅雨の音
うおさばきまないたたててつゆのおと(入梅・)

[3]:解放の感なき解除梅雨曇
かいほうのかんなきかいじょつゆぐもり(解除(不言題)・梅雨曇)

[4]:十薬の花のかたへに郵便夫
じゅうやくのはなのかたえにゆうびんふ(十薬・)

[5]:十薬め庭の裏手をまた占領
じゅうやくめにわのうらてをまたせんりょう(十薬・十薬)

[6]:十薬や雨の匂ひの近づきぬ
じゅうやくやあめのにおいのちかづきぬ(十薬・十薬)

[7]:十薬やコロナグッズのあれやこれ
じゅうやくやころなぐっずのあれやこれ(十薬・十薬)

[8]:十薬や母へ抗らふこと難し
じゅうやくやははへあがらうことかたし(十薬・)

[9]:十薬や娘送りし昼下がり
じゅうやくやむすめおくりしひるさがり(十薬・)

[10]:十薬や持寄り文庫に子等集ひ
じゅうやくやもちよりぶんこにこらつどい(十薬・十薬)

[11]:十薬や薬種問屋の薬箱
じゅうやくややくしゅどんやのくすりばこ(十薬・十薬)

[12]:スカイツリー半分かすみ梅雨入雨
すかいつりーはんぶんかすみついりあめ(入梅・)

[13]:聖壇や信徒不在の梅雨に入る
せいだんやしんとふざいのつゆにいる(入梅・)

[14]:梅雨入とや外反母趾の疼く朝
ついりとやがいはんぼしのうずくあさ(入梅・梅雨入)

[15]:梅雨籠る貧乏ゆすりしてゐたる
つつごもるびんぼうゆすりしていたる(入梅・梅雨)

[16]:梅雨の入り軒先はずむピチカート
つゆのいりのきさきはずむピチカート(入梅・梅雨の入り)

[17]:手洗ひに委ねる地球梅は実に
てあらいにゆだねるちきゅううめはみに(解除(不言題)・梅は実に)

[18]:登校の子の荷あれこれ梅雨に入る
とうこうのこのにあれこれつゆにいる(入梅・梅雨に入る)

[19]:どくだみと誰名ずけしか白い花
どくだみとだれなずけしかしろいはな(十薬・)

[20]:どくだみの刈られ干されてなお薫る
どくだみのかられほされてなおかおる(十薬・どくだみ)

[21]:就中メディアの時代浮いてこい
なかんずくめでぃあのじだいういてこい(解除(不言題)・浮いてこい)

[22]:夏将棋マスクはずして大長考
なつしょうぎますくはずしてだいちょうこう(解除(不言題)・夏)

[23]:入梅後晴れ間に触れて気分良し
にゅうばいごはれまにふれてきぶんよし(入梅・入梅)

[24]:入梅や雨垂れにあるピアニシモ
にゅうばいやあまだれにあるピアニシモ(入梅・)

[25]:入梅や色とりどりの傘の花
にゅうばいやいろとりどりのかさのはな(入梅・入梅)

[26]:入梅や体温計は電池切れ
にゅうばいやたいおんけいはでんちぎれ(入梅・入梅)

[27]:入梅や人遠ざけてテレワーク
にゅうばいやひととおざけててれわーく(入梅・)

[28]:廃屋に庭の十薬満開に
はいおくににわのじゅうやくまんかいに(十薬・十薬[どくだみの白い花])

[29]:母に会ふ日のふるさとの青田風
ははにあうひのふるさとのあおたかぜ(解除(不言題)・青田風)

[30]:直面で会釈をかはす梅雨入かな
ひためんでえしゃくをかわすついりかな(入梅・梅雨入)

[31]:びくびくと人来て梅雨の映画館
びくびくとひときてつゆのえいがかん(解除(不言題)・梅雨)

[32]:ホトトギス解除と聴きしテレワーク
ほととぎすかいじょとききしテレワーク(解除(不言題)・時鳥)

[33]:南吹く鴉稼業に変わりなし
みなみふくからすかぎょうにかわりなし(解除(不言題)・南吹く)

[34]:もういいかい烏柄杓の花のころ
もういいかいからすびしゃくのはなのころ(解除(不言題)・烏柄杓)

[35]:揉みくちやはたぶん駄目です海開
もみくちゃはたぶんだめですうみびらき(解除(不言題)・海開)

[36]:揺れ動く心の解除半夏生
ゆれうごくこころのかいじょはんげしょう(解除(不言題)・半夏生)

[37]:世の憂さもほろり解けて梅雨入かな
よのうさもほろりほどけてついりかな(入梅・梅雨入)

[38]:ワクチンは待たれ十薬咲き乱れ
わくちんはまたれじゅうやくさきみだれ(十薬・十薬)

[39]:バルジャンの重き肩の荷花十薬
バルジャンのおもきかたのにはなじゅうやく(十薬・花十薬)



選句一覧 丹仙 - 2020/07/01(Wed) 21:08 No.2231   HomePage

春愁

天の句:[24]入梅や雨垂れにあるピアニシモ
梅雨空からぽつりぽつりと

地の句:[33]南吹く鴉稼業に変わりなし
鴉稼業が面白い

人の句:[18]登校の子の荷あれこれ梅雨に入る
雨傘、雨靴、ランドセルに加えて、コロナ禍グッズ・・・

英治

天の句:[34]もういいかい烏柄杓の花のころ
自粛解除の雰囲気が。

地の句:[33]南吹く鴉稼業に変わりなし
リズムがよい。

人の句:[20]どくだみの刈られ干されてなお薫る
面白い。

実生

天の句:[36]揺れ動く心の解除半夏生
今我が庭は2本の半夏生が、日当たりの良い所に姿を現している。揺れ動かさているのは誰、
一枚の葉に上半分白、下半分緑 どうして心の解除が出来るの。「眞白な陶磁器に、かと
言って触れもせず」と井上陽水が「白い一日」で歌っているのも。

地の句:[5]十薬め庭の裏手をまた占領
十薬がどくだみだって。とってもとっても、また出くわす。会社の若い人がどくだみが欲しいと言われて、たくさん採って乾燥して差し上げた。自分でもお茶にして飲んでみた。爽やかな、くせのないお茶だった。でも、十薬めには変わらない。かわいいよりもその繁殖力、妬ましい。

人の句:[25]入梅や色とりどりの傘の花
やっとアジサイの剪定がうまくいった。今年は、アジサイが美しい。傘の花どこに行ったの、どこも行けないじゃん。傘の花、アジサイだよね。きっと。

素蘭

天の句:[22]夏将棋マスクはずして大長考
鬱鬱気分も吹き飛ぶような、一句。

地の句:[29]母に会ふ日のふるさとの青田風
産土の風に吹かれて…

人の句:[38]ワクチンは待たれ十薬咲き乱れ
御意。

しゐ

天の句:[17]手洗ひに委ねる地球梅は実に
人生でこんなに手を洗ったのは初めてのことではなかったか。いつでも流水で手洗いできる日常が、実はとても恵まれた稀な環境であることなど、コロナをきっかけにさまざななことを改めて考えさせられる長いながい日々。気がつけば、あの小さな梅の花は今、青あおとした実に変わっている。

地の句:[5]十薬め庭の裏手をまた占領
気を抜くとたちまちはびこるやっかいな十薬を、「十薬め」と言いつつも、少しばかりの親しみを感じないではいられない作者の優しさのようなものを感じます。

人の句:[8]十薬や母へ抗らふこと難し
何かにつけて薬草に頼る母親に、ほんの一言、不調をこぼしたばかりに、あの飲みにくいどくだみ茶を与えられてしまったというシーンが、自分の体験と共に浮かんできます。

秋童子

天の句:[29]母に会ふ日のふるさとの青田風
青田の風も迎えてくれて。ふるさとはいいですねえ。

地の句:[16]梅雨の入り軒先はずむピチカート
きっと心地よいリズムなのでしょう。

人の句:[20]どくだみの刈られ干されてなお薫る
煎じて飲んでもまだ薫ります。

万歩

天の句:[1]アラートが消えて気付くや夏の月
コロナ禍で身辺にばかり注意が集中しているなか、ふと頭上を見上げれば夏の月が輝いていた、という俳句的情感のただよう句です。

地の句:[29]母に会ふ日のふるさとの青田風
ふるさとの風や匂いを感じさせる癒し系の句とみました

人の句:[36]揺れ動く心の解除半夏生
半夏生をうまく使った句

鈴居

天の句:[27]入梅や人遠ざけてテレワーク
今はこれができれば一番ですね。

地の句:[7]十薬やコロナグッズのあれやこれ
今どきの関心事

人の句:[12]スカイツリー半分かすみ梅雨入雨
スカイツリーと梅雨曇りはホントに合ってますよね。

翔河川

天の句:[33]南吹く鴉稼業に変わりなし
良くも悪くも

地の句:[37]世の憂さもほろり解けて梅雨入かな
どちらが先

人の句:[8]十薬や母へ抗らふこと難し
どうしても

風子

天の句:[21]就中メディアの時代浮いてこい
「就中」メディアの時代〜、俳句らしからぬところが魅力。
コメンテーター達はコロナを小突き回して実態に迫ろうとヤッキ
になっている。さあ、コロナよ、浮いてこい。

地の句:[33]南吹く鴉稼業に変わりなし
<鴉稼業に変わりなし>自嘲めいていますが、 <南吹く>の季語が余裕を感じさせる。
カカカと語呂の良いカッコイイ句です。

人の句:[35]揉みくちやはたぶん駄目です海開
海開きはしても三蜜はだめ。口語調でちょっと弱々しく、不安な気持をうまく表現している。

明子

天の句:[8]十薬や母へ抗らふこと難し
十薬は地味だけど清楚。様々な薬效を秘めてまさにお母さん。
抗うことなどできません。

地の句:[38]ワクチンは待たれ十薬咲き乱れ
ほんとに十薬が効いてくれればどんなにいいだろう。こんなに
たくさん咲いているのに。

人の句:[34]もういいかい烏柄杓の花のころ
もういいかいと思いつつ、何だか不安な胸の内。烏柄杓の花が
そんな気持ちを代弁しています。

丹仙

天の句:[30]直面で会釈をかはす梅雨入かな
同じ事の繰り返しこそが藝道の一生の稽古。季節が推移し、梅雨入となった瞬間、会釈を交わす二人の顔と顔の直面が、切磋琢磨する芸術家の常に新たなる出逢いを現しています。

地の句:[24]入梅や雨垂れにあるピアニシモ
ショパンの雨だれの曲が聞こえてきました。ピアニシモにかの悲運のピアニストの晩年の姿が浮かびます。

人の句:[8]十薬や母へ抗らふこと難し
十薬の花の姿、娘の母に対する複雑な情念の対比が、印象的でした。



桃李五月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2020/05/15(Fri) 15:08 No.2226   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 薔薇
兼題U 麦秋
兼題V 給付金(不言題)

5月15日(金) 投句開始
5月22日(金) 投句締切 翌日選句開始
5月29日(金) 選句締切り  
5月31日(日) 披講 

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選句をお願いします 丹仙 - 2020/05/23(Sat) 09:31 No.2227   HomePage

投句一覧

投句者:風子、楽千、松風子、白馬、しゐ、春愁、鈴居、素蘭、英治、実生、翔河川、秋童子、素人、明子、丹仙

[1]:汗かいて一万本の薔薇の愛
あせかいていちまんぼんのばらのあい(薔薇・薔薇)

[2]:雨戸開け隣の薔薇の香胸いっぱい
あまどあけとなりのばらのかむねいっぱい(薔薇・)

[3]:いつ届く今日もまだ来ず梅雨に入る
いつとどくきょうもまだこずつゆにいる(給付金(不言題)・梅雨に入る)

[4]:お上から貰ふもの待つ梅雨入りかな
おかみからもらうものまつついりかな(給付金(不言題)・梅雨入り)

[5]:音楽の泉の薔薇の散り逝けり
おんがくのいずみのばらのちりゆけり(薔薇・薔薇)

[6]:枯らまい母の手植え薔薇施肥をする
からすまいははのてうえばらせひをする(薔薇・薔薇)

[7]:聴きもらす給付のニュース青嵐
ききもらすきゅうふのにゅーすあおあらし(給付金(不言題)・青嵐)

[8]:黄の薔薇の名はインカとや赤レンガ
きのばらのなはいんかとやあかれんが(薔薇・薔薇)

[9]:給付金貰わず姉は逝きにけり
きゅうふきんもらわずあねはゆきにけり(給付金(不言題)・)

[10]:小雀を追いかけしころ麦の秋
こすずめをおいかけしころむぎのあき(麦秋・)

[11]:極秘なる暗証番号日盛に
ごくひなるあんしょうばんごうひざかりに(給付金(不言題)・日盛り)

[12]:咲きたれど六日の菖蒲でありにけり
さきたれどむいかのあやめでありにけり(給付金(不言題)・菖蒲)

[13]:沈む日のぼつてり赤し麦の秋
しずむひのぼってりあかしむぎのあき(麦秋・麦の秋)

[14]:西洋の花舗にバラ選る人となる
せいようのかほにばらえるひととなる(薔薇・)

[15]:散り際の牡丹の花給付金
ちりぎわのぼたんのはなきゅうふきん(給付金(不言題)・牡丹)

[16]:つるバラを配達員のくぐり来て
つるばらをはいたついんのくぐりきて(薔薇・)

[17]:泣きながら家路に迷ふ麦の秋
なきながらいえじにまようむぎのあき(麦秋・麦秋)

[18]:難解な申請手続き汗拭ふ
なんかいなしんせいてつづきあせぬぐう(給付金(不言題)・汗)

[19]:ぬばたまの夢に近江の晒かな
ぬばたまのゆめにおうみのさらしかな(給付金(不言題)・晒)

[20]:初夏の神棚におく給付金
はつなつのかみだなにおくきゅうふきん(給付金(不言題)・初夏)

[21]:花束でひとつになれぬ薔薇の性
はなたばでひとつになれぬばらのさが(薔薇・)

[22]:麦秋が分かる処で仕事する。
ばくしゅうがわかるところでしごとする(麦秋・麦秋)

[23]:麦秋に風吹く季節となりにけり
ばくしゅうにかぜふくきせつとなりにけり(麦秋・)

[24]:麦秋の風に押されて郵便夫
ばくしゅうのかぜにおされてゆうびんふ()

[25]:麦秋の風やママちゃり母と子と
ばくしゅうのかぜやママちゃりははとこと(麦秋・麦秋の風)

[26]:麦秋の信濃路遠し自粛の世
ばくしゅうのしなのじとおしじしゅくのよ(麦秋・麦秋)

[27]:麦秋や国境にある鉄条網
ばくしゅうやこっきょうにあるてつじょうもう(麦秋・麦秋)

[28]:麦秋や天地うねらすゴッホの眼
ばくしゅうやてんちうねらすごっほのめ(麦秋・麦秋)

[29]:麦秋を割つて自転車二台ゆく
ばくしゅうをわってじてんしゃにだいゆく(麦秋・)

[30]:薔薇一本天地明るくして哀し
ばらいっぽんてんちあかるくしてかなし(薔薇・)

[31]:薔薇薫る老舗ホテルの青絨毯
ばらかおるしにせホテルのあおじゅうたん(薔薇・薔薇匂ふ)

[32]:薔薇垣の夜目にも白き家を訪ふ
ばらがきのよめにもしろきいえをとう(薔薇・薔薇)

[33]:薔薇散るや子午線分かつ英仏領
ばらちるやしごせんわかつえいふつりょう(薔薇・薔薇)

[34]:薔薇ときにその存在がうとましく
ばらときにそのそんざいがうとましく(薔薇・)

[35]:薔薇農家ほんの手助け50本
ばらのうかほんのてだすけごじゅっぽん(薔薇・薔薇)

[36]:薔薇の窓幾千年の磁場ありて
ばらのまどいくせんねんのじばありて(薔薇・)

[37]:引き籠る吾子も祈るや聖母月
ひきこもるあこもいのるやせいぼづき(給付金(不言題)・聖母月)

[38]:ひでり星のど高鳴らす陶かはづ
ひでりぼしのどたかならすとうかわず(給付金(不言題)・旱星)

[39]:閉店か生き残れるか五月闇
へいてんかいきのこれるかさつきやみ(給付金(不言題)・五月闇)

[40]:麦秋や鎌を怖るる古代人
むぎあきやかまをおそるるこだいじん(麦秋・)

[41]:やや黒を帯びた青空麦に秋
ややくろをおびたあおぞらむぎにあき(麦秋・麦秋)

[42]:コロナ禍の足しにもならぬ十万円
コロナかのたしにもならぬじゅうまんえん(給付金(不言題)・)

[43]:紅薔薇を綺麗なうちに逆さ吊り
ベニバラをきれいなうちにさかさつり(薔薇・薔薇)

[44]:ラスコーの壁画に牛馬麦の秋
ラスコーのへきがにぎゅうばむぎのあき(麦秋・麦の秋)



選句一覧 丹仙 - 2020/05/31(Sun) 11:24 No.2228  

春愁

天の句:[28]麦秋や天地うねらすゴッホの眼
ゴッホ画が目に浮かびます

地の句:[13]沈む日のぼつてり赤し麦の秋
夕日が真っ赤に燃えて沈む「麦の日」は、美空ひばりの忌日。

人の句:[11]極秘なる暗証番号日盛に
馴染めないマイナンバー、盛天に晒されて・・・

楽千

天の句:[41]やや黒を帯びた青空麦に秋
群青を越えた「やや黒を帯びた青空」にぐっと季節が深まった。

地の句:[25]麦秋の風やママちゃり母と子と
母と子の世界が豊かに広がる。

人の句:[36]薔薇の窓幾千年の磁場ありて
この窓この磁場、まさにポエム。

鈴居

天の句:[17]泣きながら家路に迷ふ麦の秋
邪気なくほっとします。

地の句:[32]薔薇垣の夜目にも白き家を訪ふ
コロナ時期に久し振りに帰る実家を勝手にイメージしてしまいました。

人の句:[13]沈む日のぼつてり赤し麦の秋
こんなイメージあるかも

しゐ

天の句:[32]薔薇垣の夜目にも白き家を訪ふ
シダネルの絵を思い浮かべました。

地の句:[11]極秘なる暗証番号日盛に
「極秘」と「日盛」の対照的な組み合わせから、作者の何とも言えない居心地の悪さが伝わります。

人の句:[24]麦秋の風に押されて郵便夫
麦の波の中を自転車をこいでいく郵便夫、、、昔観た外国の映画のシーンが重なります。

英治

天の句:[30]薔薇一本天地明るくして哀し
コロナ禍の今にひびく。

地の句:[13]沈む日のぼつてり赤し麦の秋
絵画的。

人の句:[36]薔薇の窓幾千年の磁場ありて
面白い。

実生

天の句:[43]紅薔薇を綺麗なうちに逆さ吊り
25年目の記念日に25本のばらの花を贈った。以来毎年1本ずつ増やして、花束を抱えて鎌倉駅に降りたら、近所の旦那にあら今日が退職ですかとも言われた。よく台所の脇に逆さずりされていた。

地の句:[10]小雀を追いかけしころ麦の秋
洗濯用の金だらいに棒で支え棒して、米をまいて雀とれるぞと父に。獲れた試しなかったけど、戦争中はカスミ網で良く雀を獲ったと。何もしない父しか記憶にないけど、この句で思い出してしまった。

人の句:[20]初夏の神棚におく給付金
神棚、あいにくないけど、仏壇かな。ジャンボ宝くじは良く仏壇においたけど、当たったためしない。今度は、大丈夫。でも、麻雀好きだった父が使っちゃうかも。

白馬

天の句:[21]花束でひとつになれぬ薔薇の性
下5が良いですね。

地の句:[28]麦秋や天地うねらすゴッホの眼
ゴッホの絵の感じが良く出ています。

人の句:[39]閉店か生き残れるか五月闇
飲食店の苦しみがよく分かります。

翔河川

天の句:[24]麦秋の風に押されて郵便夫
畦道を行く自転車

地の句:[32]薔薇垣の夜目にも白き家を訪ふ
白薔薇の家

人の句:[14]西洋の花舗にバラ選る人となる
おしゃれな花屋

秋童子

天の句:[12]咲きたれど六日の菖蒲でありにけり
日本政府の対応は遅れましたね。それに比べドイツのメルケル首相の打つ手の何と早く、的確だったこと。国民への呼びかけもさすがでした。

地の句:[5]音楽の泉の薔薇の散り逝けり
4月に亡くなった皆川達夫さんのことですね。長崎の隠れキリシタンが伝承してきたオラショの研究者でもあり、その原曲の1つが400年以上も前のスペインのグレゴリオ聖歌だったことを突き止めたのは、皆川さんならではの奇跡でした。日曜の朝、ラジオから流れていたあのお声も聴けなくなり寂しい限りです。

人の句:[28]麦秋や天地うねらすゴッホの眼
あらゆるものがうねる。それがゴッホですね。

素蘭

天の句:[36]薔薇の窓幾千年の磁場ありて
  聖母マリアを祀る教会

地の句:[24]麦秋の風に押されて郵便夫
さながらゴッホの絵のような

人の句:[38]ひでり星のど高鳴らす陶かはづ
カエルの歌が聞こえてきそう

素人

天の句:[44]ラスコーの壁画に牛馬麦の秋
旧石器時代の遺跡で壁画が見もの。今は非公開とか。
取り合わせに魅かれました。

地の句:[39]閉店か生き残れるか五月闇
やっと業務が再開できそうですが、前途は多難。この懸念、共感します。

人の句:[18]難解な申請手続き汗拭ふ
全く官吏のやることには不満たらたら。

風子

天の句:[40]麦秋や鎌を怖るる古代人
麦秋と古代人は何となく響き合う。事実はどうであれ、鎌を怖がる〜も何となく分かる気がする。何だかよく分からないところが魅力。

地の句:[24]麦秋の風に押されて郵便夫
麦秋の風は気持ちよさそう。なぜか西洋の郵便夫の飄々とした姿が物語性を持って想像される。

人の句:[32]薔薇垣の夜目にも白き家を訪ふ
白いバラが塀の上から蔓を伸ばしている。暗くなってしまったが、ああ、あの白い薔薇の家だと近づいてゆく。

松風子

天の句:[30]薔薇一本天地明るくして哀し
明の景色と心の内の暗との対比が効いています

地の句:[32]薔薇垣の夜目にも白き家を訪ふ
夜の闇に白薔薇垣をめぐらせた家がくっきりと見えてきます

人の句:[19]ぬばたまの夢に近江の晒かな
夢にも見た近江晒のような給費金

明子

天の句:[24]麦秋の風に押されて郵便夫
風の中、家々を巡る郵便夫。黄金色をベースにした
穏やかな風景画のようです。

地の句:[30]薔薇一本天地明るくして哀し
一本の薔薇の持つ力。薔薇の本質でしょうか。

人の句:[18]難解な申請手続き汗拭ふ
如何にお金を出したくないかが透けて見えます。。

丹仙

天の句:[28]麦秋や天地うねらすゴッホの眼
ゴッホの眼が作者の目と一致した瞬間を捉えた麦秋の叙景が印象的。

地の句:[44]ラスコーの壁画に牛馬麦の秋
ラスコーの壁画が蘇り、麦秋の今此処に悠久の時間を感じさせます。

人の句:[38]ひでり星のど高鳴らす陶かはづ
これは、晩夏の句になるので、梅雨入前の当季の叙景を重んじる俳句としては、問題がありますが、想像力を重んじる俳諧連歌の付句としてみると実に面白い。



桃李四月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2020/04/16(Thu) 10:46 No.2223   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 復活祭
兼題U 花守
兼題V テレワーク(不言題)

4月16日(木) 投句開始
4月23日(木) 投句締切 翌日選句開始
4月30日(木) 選句締切り  
5月01日(金) 披講    



選句をお願いします 丹仙 - 2020/04/24(Fri) 14:01 No.2224   HomePage

投句者:楽千、しゐ、風子、英治、素人、素蘭、翔河川、丹仙、春愁、秋童子、実生、明子

[1]:嵐後西空に虹復活祭
あらしあとにしぞらににじふっかつさい(復活祭・春嵐)

[2]:一室の職場となりし涅槃西風
いっしつのしょくばとなりしねはんにし(テレワーク(不言題)・涅槃西風)

[3]:憂き春やネットにつながり難い日々
うきはるやねっとにつながりにくいひび(テレワーク(不言題)・憂き春)

[4]:宴なき年もいくたび桜守
うたげなきとしもいくたびさくらもり(花守・桜守)

[5]:軽々と斜面を伝い桜守
かるがるとしゃめんをつたいさくらもり(花守・)

[6]:学生も教師も遠き五月かな
がくせいもきょうしもとほきごがつかな(テレワーク(不言題)・五月)

[7]:教皇の瞳寂しげ復活祭
きょうこうのひとみさびしげふっかつさい(復活祭・復活祭)

[8]:車上桜蘂降るテレワーク
くるまうえさくらしべふるてれわーく(テレワーク(不言題)・桜蘂[自粛])

[9]:コロナ禍で復活祭もやや自粛
ころなかでふっかつさいもややじしゅく(復活祭・復活祭)

[10]:粛々とコロナ籠りや復活祭
しゅくしゅくところなこもりやふっかつさい(復活祭・)

[11]:招魂や仍て九段の桜守
しょうこんやよってくだんのさくらもり(花守・桜守)

[12]:食卓が仕事のデスク春の昼
しょくたくがしごとのですくはるのひる(テレワーク(不言題)・春の昼)

[13]:白妙のコロナ齝む大人の春
しろたえのころなにれかむうしのはる(テレワーク(不言題)・春)

[14]:樹齢てふ新たな伝統桜守
じゅれいちょうあらたなでんとうさくらもり(花守・桜守)

[15]:空に地に日は満ち満ちて復活祭
そらにちにひはみちみちてふっかつさい(復活祭・復活祭)

[16]:筍のレシピが増えて家仕事
たけのこのれしぴがふえていえ仕事(テレワーク(不言題)・)

[17]:ただならぬ令和二年のイースター
ただならぬれいわにねんのいーすたー(復活祭・)

[18]:手にマウスときに耳掻き蝶の昼
てにマウスときにみみかきちょうのひる(テレワーク(不言題)・蝶の昼)

[19]:天狗巣の増ゆるを嘆き桜守
てんぐすのふゆるをなげきさくらもり(花守・桜守)

[20]:「に志かわ」の食パン二斤復活祭
にしかわのしょくぱんにきんふっかつさい(復活祭・復活祭)

[21]:花守の萼散る道を掃き清め
はなもりのがくちるみちをはききよめ(花守・桜萼[道桃色])

[22]:花守の手持無沙汰を託つなり
はなもりのてもちぶさたをかこつなり(花守・花守)

[23]:花守の人出なき世をかなしめり
はなもりのひとでなきよをかなしめり(花守・)

[24]:花守の帽子のロゴはエヌとワイ
はなもりのぼうしのろごはえぬとわい(花守・)

[25]:花守の遺言はこの山一つ
はなもりのゆいごんはこのやまひとつ(花守・花守)

[26]:花守は黒子となりて樹から樹へ
はなもりはくろことなりてきからきへ(花守・花守)

[27]:花守や大樹の幹に風の錆
はなもりやたいじゅのみきにかぜのさび(花守・)

[28]:花守や誰一人居ぬ寺の砂
はなもりやたれひとるいぬてらのすな(花守・)

[29]:春寒し家族悲鳴のテレワーク
はるさむしかぞくひめいのてれわーく(テレワーク(不言題)・春寒し)

[30]:復活祭スローライフは忙しい
ふっかつさいすろーらいふはいそがしい(復活祭・復活祭)

[31]:鞦韆の児は父に抱かれ眠りおり
ぶらんこのこはちちにだかれねむりおり(テレワーク(不言題)・ぶらんこ)

[32]:モニターに部長の笑顔水温む
もにたーにぶちょうのえがおみずぬるむ(テレワーク(不言題)・)

[33]:読み返す『死海のほとり』復活祭
よみかえすしかいのほとりふっかつさい(復活祭・復活祭)

[34]:路地の奥洩れ日ひとすじ復活祭 
ろじのおくもれびひとすじふっかつさい  (復活祭・復活祭  )

[35]:ロボットのぐにゃぐにゃ体操の日永
ろぼっとのぐにゃぐにゃたいそうのひなが(テレワーク(不言題)・日永)

[36]:コロナ禍やスマホにて聴く復活祭
コロナかやスマホにてきくふっかつさい(復活祭・)



披講 丹仙 - 2020/05/01(Fri) 17:37 No.2225   HomePage

8点句

花守の人出なき世をかなしめり 英治
<春愁(地)> 今世紀最大の危機!!

<風子(天)> 今年の桜は殊に美しかった。春の嵐に叩かれることもなく、満開の時期が長いと感じた。しかし観る人はわずか。花守としては丹生込めて咲かせた
にもかかわらず、見せる事ができない。切ない思いが伝わる。

<秋童子(天)> 丹精込めて咲かせた花も、今年は・・・。


・6点句

食卓が仕事のデスク春の昼 明子
<春愁(天)> 自分のデスクでは狭くて

<素人(地)> ありあわせの対応ですから。

<素蘭(人)> ?足の草鞋を履くhome makerには融通の利くデスク、それゆえ生ずる軋轢・葛藤etc.焦りは禁物です。

空に地に日は満ち満ちて復活祭 明子
<英治(天)> 復活のいきおいが。

<素蘭(天)> 北半球のspringですね。

筍のレシピが増えて家仕事 翔河川
<楽千(天)> 日々是好日なり。

<しゐ(人)> 非日常からの思わぬプレゼント。

<実生(地)> 感謝の句。


・5点句

教皇の瞳寂しげ復活祭 秋童子
<素人(天)> コロナ禍を憂えておられるのです。己の無力さを。

<明子(地)> 寂しげと感じられた作者の感受性。

手にマウスときに耳掻き蝶の昼 春愁
<風子(地)> テレワークの一景か。マウスと耳掻きを同列に並べ、長閑な日々を面白く
伝えているが、本当はこんな長閑さは無かったのではないか。あるいは腹を括った達観がそうさせているのか。

<秋童子(地)> 耳掻きなんて、自宅なればこそ。

<丹仙(人)> テレワークの不言題と「蝶の昼」という季語との配合が良い。

「に志かわ」の食パン二斤復活祭 風子
<英治(地)> 銀座の高級食パンとは。

<丹仙(天)> 「に志かわ」というパン屋の名前が面白い。とくに「志」という文字が暗号解読を誘う。この句の読み手の一人として自由に解釈させて頂くと、もともと麺麭など縁のなかった日本人が冬の時代の気分を一新して、復活の希望をもって良きパン種で焼いたパンを手に入れようと行列している様が浮かぶ。。

路地の奥洩れ日ひとすじ復活祭  春愁
<楽千(人)> 一隅を照らす者あり。

<しゐ(天)> イエスのまなざしが、大通りではなく、絶えず路地の片隅に注がれていたことを思い出しました。

<実生(人)> 復活した人の通り道。


・4点句

軽々と斜面を伝い桜守 翔河川
<風子(人)> 軽々と〜がこの桜守のありようを彷彿させる。
なぜが、脚絆姿の達者な花守が黙々と働いている様を勝手に想像する。

<実生(天)> 作者の楽しげな動作。


・3点句

宴なき年もいくたび桜守 秋童子
<鈴居(天)> 寂しい年です。歌には時代の変遷を感じます。

学生も教師も遠き五月かな 丹仙
<明子(天)> 本当に経験したことのない事態です。美しい五月なだけになおさら
悲しい。

花守の萼散る道を掃き清め 実生
<翔河川(天)> 萼を落とすのはとり?

花守の帽子のロゴはエヌとワイ 翔河川
<素人(人)> NYはヤンキースでしょうか。粋な花守ですね。

<丹仙(地)> NとYはたしかニューヨーク・ヤンキースのロゴ。日本の伝統文化の守り手でもある花守が、いつのまにかアメリカ文化の影響を受けていることを示している点が面白い。

花守や大樹の幹に風の錆 楽千
<しゐ(地)> 老木のあの木肌を、風の錆と見たことに驚きました。守られてきた計り知れない時間を、その幹と土を這う根に感じ、花のはかなさがより一層胸に迫ります。

<英治(人)> 風のさびが面白い。

コロナ禍やスマホにて聴く復活祭 丹仙
<秋童子(人)> 今年は教会にも行けず。

<素蘭(地)> pandemic syndrome に鑑み…


・2点句

読み返す『死海のほとり』復活祭 しゐ
<楽千(地)> この際愛読書を熟読してみるか。

ロボットのぐにゃぐにゃ体操の日永 風子
<翔河川(地)> 笑いも必要


・1点句

白妙のコロナ齝む大人の春 素蘭
<明子(人)> 色々含むところの多い句と思いました。

天狗巣の増ゆるを嘆き桜守 明子
<翔河川(人)> 老木が増えて

春寒し家族悲鳴のテレワーク 秋童子
<鈴居(人)> 大変ななかにも家族の暖かみが滲む歌

モニターに部長の笑顔水温む 楽千
<春愁(人)> 部長の笑顔にホッとしたのか、それとも? 面白い!!



桃李3月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2020/03/17(Tue) 08:12 No.2220   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 雛
兼題U 春休み
兼題V 春風邪

3月17日(火) 投句開始
3月24日(火) 投句締切 翌日選句開始
3月31日(火) 選句締切り  
4月01日(水) 披講 

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選句をお願いします 丹仙 - 2020/03/25(Wed) 08:39 No.2221   HomePage

投句一覧

投句者:楽千、春愁、素蘭、鈴居、松風子、しゐ、風子、実生、ぽぽな、英治、素人、秋童子、翔河川、明子、丹仙

[1]:てんでバラバラ二人ぼっちの内裏雛
(雛)

[2]:春休みされど外出禁止令
(春休み)

[3]:春風邪や知らぬ存ぜぬお断り
(春風邪)

[4]:一枚を脱いでまた着る春の風邪
いちまいをぬいでまたきるはるのかぜ(春風邪・春の風邪)

[5]:一列に学童保育春休み
いちれつにがくどうほいくはるやすみ(春休み・一斉休み)

[6]:ウイルスに怯え世界も春休み
ういるすにおびえせかいもはるやすみ(春休み・春休み)

[7]:歌もなし会話も少し雛まつり
うたもなしかいわもすこしひなまつり(雛・)

[8]:往診を躊躇ふ医師や春の風邪
おうしんをためらふいしやはるのかぜ(春風邪・[コロナ禍])

[9]:俺ほだちまだ帰れねえ浪江春
おらほだちまだけえれねえなみえはる(春)

[10]:影といふものひとつなし雛あられ
かげというものひとつなしひなあられ(雛・)

[11]:去年より少し離して二人雛
きょねんよりすこしはなしてににんびな(雛・雛)

[12]:子も犬も遊び疲れて春休み
こもいぬもあそびつかれてはるやすみ(春休み・)

[13]:子ら巣立ち夫婦で過ごすひなまつり
こらすだちふうふですごすひなまつり(雛・ひなまつり)

[14]:コロナ禍で外出自粛春休み
ころなかでがいしゅつじしゅくはるやすみ(春休み・春休み)

[15]:子を送り子を迎ふまで春休み
こをおくりこをむかうまではるやすみ(春休み・春休み)

[16]:後手後手に詰めて名将春休
ごてごてにつめてめいしょうはるやすみ(春休み・春休)

[17]:桟俵十字姿に眠る雛
さんだわらじゅうじすがたにねむるひな(雛・)

[18]:スーパーに集う家族や春休み
すーぱーにつどうかぞくやはるやすみ(春休み・春休み)

[19]: 太陽の光おもたし春の風邪
たいようのひかりおもたしはるのかぜ()

[20]:高転びしさうな女夫変り雛
たかころびしそうなめおとかわりびな(雛・雛)

[21]:ただならぬ世を言ひ合ひて春の風邪
ただならぬよをいいあいてはるのかぜ(春風邪・)

[22]:通信簿まずしまい込み春休み
つうしんぼまずしまいこみはるやすみ(春休み・春休み)

[23]:次々と路地より子供春休み
つぎつぎとろじよりこどもはるやすみ(春休み・春休み)

[24]:手のひらに開く薄紙豆雛
てのひらにひらくうすがみまめひいな(雛・雛)

[25]:獰猛な変種となりて春の風邪
どうもうなへんしゅとなりてはるのかぜ(春風邪・春の風邪)

[26]:亡き妻の甘き囁き春の風邪
なきつまのあまきささやきはるのかぜ(春風邪・春野風邪)

[27]:春風邪とのんびり構へてはをれず
はるかぜとのんびりかまえてはおれず(春風邪・春風邪)

[28]:春風邪に疑る視線注がれる
はるかぜにうたぐるしせんそそがれる(春風邪・春風邪)

[29]:春風邪やどのウイルスか引きこもり
はるかぜやどのウイルスかひきこもり(春風邪・春風邪[コロナウイルス])

[30]:春休み海山もなし丸の内
はるやすみうみやまもなしまるのうち(春休み・)

[31]:春休み町内会も中止とか
はるやすみちょうないかいもちゅうしとか(春休み・[コロナ禍])

[32]:春休み密かに習ふ逆上り
はるやすみひそかにならふさかあがり(春休み)

[33]:ひと想ふ遠き眼差し雛飾る
ひとおもふとおきまなざしひなかざる(雛・雛)

[34]:ひと世代めぐりふたたび雛の部屋
ひとせだいめぐりふたたびひなのへや(雛・)

[35]:笛吹けど踊らぬ春の風邪籠
ふえふけどおどらぬはるのかぜごもり(春風邪・春風邪)

[36]:孫までが雛に出会えず節句待つ
まごまでがひなにであえずせっくまつ(雛・ひなまつり)

[37]:また今日もうがい手洗い春の風邪
またきょうもうがいてあらいはるのかぜ(春風邪・春の風邪)

[38]:眼差しに俤のある雛かな 
まなざしにおもかげのあるひいなかな(雛・雛)

[39]:模様替へのダンボール箱春休み
もようがえのダンボールはこはるやすみ(春休み・春休み)

[40]:指先の塩味ピンクの雛あられ
ゆびさきのしおみぴんくのひなあられ(雛・雛あられ)

[41]:ゆるやかなハンドルさばき春休み
ゆるやかなはんどるさばきはるやすみ(春休み・)

[42]: 汚しては洗ふ手のひら春休み
よごしてはあらうてのひらはるやすみ(春休み・)

[43]:和ダンスの男雛女雛とモペットや
わだんすのおびなめびなともぺっとや(雛・男雛女雛)

[44]:ハイタッチ座敷わらしと真夜の雛
ハイタッチざしきわらしとまよのひな(雛・真夜の雛)

[45]:フランスパン抱へし余熱春の風邪
フランスパンかかえしよねつはるのかぜ(春風邪・春の風邪)



選句一覧 丹仙 - 2020/04/01(Wed) 11:10 No.2222   HomePage

楽千

天の句:[19] 太陽の光おもたし春の風邪
良きにつけ悪しきにつけて太陽あっての人類である。

地の句:[4]一枚を脱いでまた着る春の風邪
体温の感覚が不安定となる。

人の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
最後に食欲だけが残っている。

春愁

天の句:[24]手のひらに開く薄紙豆雛
可愛らしい豆雛。一年ぶりの出会い

地の句:[2]春休みされど外出禁止令
不要不急の外出は避けよ、会合中止が相次ぐ。いつまで続くコロナウィルス

人の句:[6]ウイルスに怯え世界も春休み
今や世界はパンデミックの様相。怖い世。

しゐ

天の句:[19 ] 太陽の光おもたし春の風邪
寝込むにはあまりにも惜しいような日差し。けれども、この倦怠感はうらめしい。いっそ、ずっしりと曇っていてくれればいいのに。

地の句:[8]往診を躊躇ふ医師や春の風邪
どちらの気持ちもよく分かり、同情しきりです。

人の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
思いがけないあたたかさに、かじりつく前に、抱きしめてしまいます。

英治

天の句:[10]影といふものひとつなし雛あられ
趣がある。

地の句:[11]去年より少し離して二人雛
面白い。

人の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
着眼がよい。

秋童子

天の句:[44]ハイタッチ座敷わらしと真夜の雛
そんな楽しい場面があったとは!

地の句:[8]往診を躊躇ふ医師や春の風邪
今年ばかりは・・・。

人の句:[28]春風邪に疑る視線注がれる
うかつに咳もできません。

風子

天の句:[11]去年より少し離して二人雛
世間が大騒ぎしている中、雛に託して距離感を淡々と語っているところに
惹かれました。

地の句:[24]手のひらに開く薄紙豆雛
どこを向いてもコロナ騒ぎですが、この句にほっと心が和みました。

人の句:[32]春休み密かに習ふ逆上り
何よりも逆上がりのことを思う健気な気持ちを大切にして欲しい。
応援したくなる。

白馬

天の句:[38]眼差しに俤のある雛かな 
思い出多々。

地の句:[25]獰猛な変種となりて春の風邪
COVID−19 強烈な作句。

人の句:[20]高転びしさうな女夫変り雛
スタイル抜群のめおと。

ぽぽな

天の句:[21]ただならぬ世を言ひ合ひて春の風邪
上5中七はまさに現状を言い得ているだけでなく、世の中の普遍をついています。春の風邪も、新コロナ、と膨らませて読んだとしても、取らなかったとしても、うまく働くと思います。

地の句:[39]模様替へのダンボール箱春休み
春休みに部屋の模様替え!と心に決めていたのでしょうね。明るい気分があります。また、それを、ダンボール、と物で語ったところもいいです。

人の句:[41]ゆるやかなハンドルさばき春休み
本人の車の運転の様子かもしれませんし、家族や恋人かもしれません。行楽に出かける心弾む様子が感じらます。

松風子

天の句:[19] 太陽の光おもたし春の風邪
病の時の気分が濃厚に出ています

地の句:[11]去年より少し離して二人雛
コロナ禍の今の状況が出ています

人の句:[4]一枚を脱いでまた着る春の風邪
案外ひつこい風邪であればこそ

鈴居

天の句:[22]通信簿まずしまい込み春休み
可愛らしい話です。

地の句:[12]子も犬も遊び疲れて春休み
悲しくもうれしい?

人の句:[6]ウイルスに怯え世界も春休み
やわかくいきたいものです

素蘭

天の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
  目借時とて弾く算盤

地の句:[11]去年より少し離して二人雛
時節柄?深層心理?

人の句:[19] 太陽の光おもたし春の風邪
早くワクチンが開発されて新型コロナもはしかのようなものになってくれぬかと…

翔河川

天の句:[24]手のひらに開く薄紙豆雛
ぱっと開くと

地の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
焼きたて

人の句:[34]ひと世代めぐりふたたび雛の部屋
子が巣立ち

実生

天の句:[26]亡き妻の甘き囁き春の風邪
まだまだだよ、待っててね。というような、まだ経験してないけど、囁いてくれるかな。また、
競馬ばかりしてと叱られるかも。私は。

地の句:[17]桟俵十字姿に眠る雛
3・11忘れるなと、雛に言われて。と思った。

人の句:[9]俺ほだちまだ帰れねえ浪江春
3・11便利さに埋もれてた。南海トラフ、富士山爆発、パンデミック我がふるさとしっかり、子らに孫らに伝承。

明子

天の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
焼きたてのパンから伝わってくるほどの熱、春の風邪の熱の様子を
的確に表現しています。そしてそんな感覚を客観的に見ている作者の
余裕のようなものを感じました。

地の句:[19] 太陽の光おもたし春の風邪
明るい日の光まで思いと感じる、これも春の風邪ならではと思います。

人の句:[23]次々と路地より子供春休み
今は外遊びも憚られるようになってしまいましたが
早く子供たちが路地に溢れる様子が見られますように・・・

丹仙

天の句:[45]フランスパン抱へし余熱春の風邪
フランスパンの余熱が伝わってくる感じが良い。風邪でパンの香りは味わえないかもしれませんが、一人暮らしの下宿に早く養生したいようなそんな状況でしょうか。

地の句:[21]ただならぬ世を言ひ合ひて春の風邪
老夫婦の会話のような趣があって印象に残りました。

人の句:[33]ひと想ふ遠き眼差し雛飾る
雛が遠くを見て誰かを想っているという趣向が印象的です。



桃李2月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2020/02/15(Sat) 13:12 No.2217   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 下萌
兼題U 鶯
兼題V 新型肺炎(不言題)

2月15日(土) 投句開始
2月22日(土) 投句締切 翌日選句開始
2月29日(土) 選句締切り  
3月 1日(日) 披講

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。  



選句をお願いします 丹仙 - 2020/02/23(Sun) 09:07 No.2218   HomePage

投句一覧

投句者:楽千、松風子、しゐ、素蘭、春愁、秋童子、実生、鈴居、英治、翔河川、丹仙

[1]:尼寺の鶯の声澄渡る
あまでらのうぐいすのこえすみわたる(鶯・)

[2]:鴬の歌い始めや朝の声
うぐいすのうたいはじめやあさのこえ(鶯・)

[3]:鶯の如き美声の日の遥か
うぐいすのごときびせいのひのはるか(鶯・鶯)

[4]:うぐいすのたやすく人を笑わせて
うぐいすのたやすくひとをわらわせて(鶯・うぐいす)

[5]:鶯の群鳴く谷の光哉
うぐいすのむれなくたにのひかりかな(鶯・)

[6]:鶯や祖母の好んだ養命酒
うぐいすやそぼのこのんだようめいしゅ(鶯・)

[7]:鶯や本尊いつも藪の中
うぐいすやほんぞんいつもやぶのなか(鶯・鶯)

[8]:鶯を聞きたるけふの湯に沈む
うぐいすをききたるきょうのゆにしずむ(鶯・)

[9]:疫病やパニツク映画凌ぐ春
えきびょうやパニックえいがしのぐはる(新型肺炎(不言題)・春)

[10]:聞きなれんぬcovit19新型か
ききなれぬこびっとないんてぃーんしんがたか(新型肺炎(不言題)・)

[11]:基礎疾患かかふる遠出春一番
きそしっかんかかうるとおではるいちばん(新型肺炎(不言題)・春一番)

[12]:講義室春のマスクに怯えけり
こうぎしつはるのますくにおびえけり(新型肺炎(不言題)・)

[13]:臥やる母和む初音の三連符
こやるははなごむはつねのさんれんぷ(鶯・初音)

[14]:下萌えに新芽動かすエビネあり
したもえにしんめうごかすえびねあり(下萌・下萌え)

[15]:下萌えぬ2月もやっと店じまい
したもえぬ2がつもやっとみせじまい(下萌・)

[16]:下萌の畦に穴ぼぽこぽこと
したもえのあぜにあなぼこぽこぽこと(下萌・)

[17]:下萌えの山火事ありし森からも
したもえのやまかじありしもりからも(下萌・)

[18]:下萌えのゆっくり目覚めクリームパン
したもえのゆっくりめざめくりーむぱん(下萌・)

[19]:下萌や荒地に魔法振りかけて
したもえやあれちにまほうふりかけて(下萌・下萌)

[20]:下萌や波の音なき海見えて
したもえやなみのおとなきうみみえて(下萌・下萌)

[21]:下萌ゆる嬰の掌にはや運命線
したもゆるややのてにはやうんめいせん(下萌・下萌ゆる)

[22]:春燈や濃厚接触恙無し
しゅんとうやのうこうせっしょくつつがなし(新型肺炎(不言題)・)

[23]:節分に豆を撒きたい肺炎鬼
せつぶんにまめをまきたいはいえんき(新型肺炎(不言題)・節分[鬼は外])

[24]:船上のひねもす背伸び春愁ひ
せんじょうのひねもすせのびはるうれい(新型肺炎(不言題)・春愁ひ)

[25]:地の丈を少し押し上げ草萌える
ちのたけをすこしおしあげくさもえる(下萌・草萌える)

[26]:遠い鶯近いうぐいす啼きわたる
とおいうぐいすちかいうぐいすなきわたる(鶯・鶯)

[27]:曇天にひらくマウスや下萌ゆる
どんてんにひらくまうすやしたもゆる(下萌・下萌ゆる)

[28]:なほ探す自転車の鍵下萌ゆる
なおさがすじてんしゃのかぎしたもゆる(下萌・)

[29]:熱病に戦く日々や二月果つ
ねつびょうにおののくひびやにがつはつ(新型肺炎(不言題)・二月果つ)

[30]:他人事が人走らせて冴返る
ひとごとがひとはしらせてさえかえる(新型肺炎(不言題)・冴返る)

[31]:プリンセス★ラボの顛末薄氷
ぷりんせす★らぼのてんまつうすごおり(新型肺炎(不言題)・薄氷)

[32]:耳すまし鶯鳴くかとカビがなく
みみすましうぐいすなくかとカビがなく(鶯・[カビ鳥])

[33]:耄碌のリハビリ散歩下萌ゆる
もうろくのリハビリさんぽしたもゆる(下萌・)



選句一覧 丹仙 - 2020/03/02(Mon) 11:48 No.2219   HomePage

楽千

天の句:[18]下萌えのゆっくり目覚めクリームパン
食欲が出て来ました。

地の句:[6]鶯や祖母の好んだ養命酒
わが母も愛用していました。

人の句:[25]地の丈を少し押し上げ草萌える
天地に春が到来しました。

実生

天の句:[13]臥やる母和む初音の三連符
今日、妻がウクイス鳴いていたと報告があった。耳を澄ましても聞こえなかった。朝目覚めて、息子夫婦の起きて来るまでじっと我慢して臥せていただろう母。きっと、鶯が鳴いたよと言いたかっただろうな。もう、亡くなって9年も経った。

地の句:[16]下萌の畦に穴ぼぽこぽこと
蛇かな蛙かな、穴のお宿の主は。子どもの頃を思い出した。母にマムシは怖いよと言われて恐る恐る畔にオタマジャクシを採りに。そんな畔も無くなった。蛙も見ない。

人の句:[9]疫病やパニツク映画凌ぐ春
パラサイトの映画みた。新型肺炎も人に動物にパラサイト、遺伝子変異、感染、人の心も変異する時代、ウイルスから人まで何かの要因で遺伝変異が起きているのかな。地球温暖化かな。

英治

天の句:[25]地の丈を少し押し上げ草萌える
地面のふくらむ感じだ

地の句:[20]下萌や波の音なき海見えて
のたりのたりかな。

人の句:[21]下萌ゆる嬰の掌にはや運命線
ほんとかしら。

素蘭

天の句:[21]下萌ゆる嬰の掌にはや運命線
嬰と運命線の取り合わせが絶妙で じっと掌を見る one of them

地の句:[28]なほ探す自転車の鍵下萌ゆる
昔々のことなれど…嗚呼!

人の句:[22]春燈や濃厚接触恙無し
お家でまったり?

しゐ

天の句:[20]下萌や波の音なき海見えて
時間が止まったような静けさと安らぎに包まれているが、それだけに、消し去れないほんの少しの寂しさを感じてしまう春の日。

地の句:[17]下萌えの山火事ありし森からも
海外の想像を絶する規模の山火事の、あの跡にも、わずかに萌え出る新しい命がありますように。

人の句:[21]下萌ゆる嬰の掌にはや運命線
誰の人生にも、避けられない苦労の数々があることを知っている作者と読者は、それでもこの嬰児の未来に幸運の多からんことをと祈らずにいられない。

秋童子

天の句:[13]臥やる母和む初音の三連符
三連符がいいですね。しかも初音であれば、母上もきっと和まれたことでしょう。

地の句:[8]鶯を聞きたるけふの湯に沈む
ああ今日はいい日だったなあと。

人の句:[12]講義室春のマスクに怯えけり
ずらりマスクに睨まれては、ぎょっとしますよね。

春愁

天の句:[30]他人事が人走らせて冴返る
風評の風評呼んで・・・

地の句:[22]春燈や濃厚接触恙無し
つつがなくてよかった

人の句:[11]基礎疾患かかふる遠出春一番
持病持つ身に、思わぬ災難か

翔河川

天の句:[28]なほ探す自転車の鍵下萌ゆる
なかなか出てこない

地の句:[19]下萌や荒地に魔法振りかけて
気づかぬあいだに

人の句:[13 13   ]臥やる母和む初音の三連符
臥せっていても音色に癒されて

鈴居

天の句:[12]講義室春のマスクに怯えけり
人の集まるところはどこもこわいです

地の句:[18]下萌えのゆっくり目覚めクリームパン
現代風

人の句:[22]春燈や濃厚接触恙無し
取りようでは意味深

丹仙

天の句:[21]下萌ゆる嬰の掌にはや運命線
「下萌ゆる嬰児の掌」に黙示された運命という言葉に、私はルカ福音書のシメオンの予言を想起しました。その運命がいかなるものであれ、嬰児の無垢の姿には、悲劇的な宿命を摂理(復活の春によって象徴される)へと転換する希望があります。

地の句:[13]臥やる母和む初音の三連符
鶯の初音を「三連符」と表現したところに惹かれました。大自然の奏でるグレゴリオ聖歌ともいうべきでしょう。

人の句:[25]地の丈を少し押し上げ草萌える
自然の生命の営みを如実に映す写生の句としての俳句の力を感じます。

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