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題詠または当季雑詠
兼題T 五月 兼題U 新樹 兼題V 飛魚
5月15日(水)投句開始 5月22日(水)投句締切 翌日選句開始 5月29日(水)選句締切 5月30日(木)披講
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
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| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/05/23(Thu) 08:23 No.2456 | |
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投句一覧
投句者:白馬、寿美子、春愁、しゐ、素蘭、秋童子、風子、実生、素人、翔河川、明子、丹仙
[1]:閼伽桶の水たぷたぷと新樹光 あかおけのみずたぷたぷとしんじゅこう(新樹・新樹光)
[2]:飛魚とぶやフェリーの窓に三宅島 あごとぶやふぇりーのまどにみやけじま(飛魚・飛魚)
[3]:あの歌よあの革命よパリ五月 あのうたよあのかくめいよぱりごがつ(五月・五月)
[4]:幾千の鳥歌わせて新樹揺る いくせんのとりうたわせてしんじゅゆる(新樹・新樹)
[5]:枝ぐんと天に拡げて新樹かな えだぐんとてんにひろげてしんじゅかな(新樹・新樹)
[6]:風五月大河に沿いてペダル漕ぐ かぜごがつたいがにそいてペダルこぐ(五月・)
[7]:活気づく五月コンテナヤードかな かっきづくごがつこんてなやーどかな(五月・五月)
[8]:競馬場ダービー馬走り新樹かな けいばじょうだーひーばはしりしんじゅかな(新樹・ダービー)
[9]:下校の子新樹並木に手話弾む げこうのこしんじゅなみきにしゅわはずむ(新樹・新樹)
[10]:小面の口元ゆるぶ新樹光 こおもてのくちもとゆるぶしんじゅこう(新樹・新樹光)
[11]:五月晴れ黄色のボール軽く投げ ごがつばれきいろのぼーるかるくなげ(五月・)
[12]:五月巴里楕円のFとF´ ごがつぱりだえんのえふとえふだっしゅ(五月・五月)
[13]:五月闇酸素マスクを拒みをり ごがつやみさんそますくえおこばみをり(五月・五月)
[14]:五月晴れ畑の草に草熱れ さつきはれはたけのくさにくさいきれ(五月・草いきれ)
[15]:五月闇猫たんたんと爪を研ぎ さつきやみねこたんたんとつめおとぎ(五月・五月闇)
[16]:ザカリヤの讃歌に息吹く新樹かな ざかりやのさんかにいぶくしんじゅかな(新樹・)
[17]:新樹どちそらみつ大和言の葉よ しんじゅどちそらみつやまとことのはよ(新樹・新樹)
[18]:魂の解き放されて新樹光 たましいのときはなされてしんじゅこう(新樹・新樹)
[19]:地の面新たになりぬ聖五月 ちのおもてあらたになりぬせいごがつ(五月・)
[20]:飛魚よおもい切りとべ鳥になれ とびうおうおよおもいきりとべ鳥になれ(飛魚・飛魚)
[21]:飛魚と書かれてる出汁姿見えず とびうおとかかれてるだしすがたみえず(飛魚・干しあご)
[22]:飛魚のおのれ忘れて空の旅 とびうおのおのれわすれてそらのたび(飛魚・飛魚)
[23]:飛魚のとんで輝く沖の島 とびうおのとんでかがやくおきのしま(飛魚・飛魚)
[24]:飛魚の羽大海に輝きて とびうおのはねたいかいにかがやきて(飛魚・)
[25]:飛魚のひとっとびして消へ失せり とびうおのひとっとびしてきえうせり(飛魚・飛魚)
[26]:飛魚の舞込む舟や聖母像 とびうおのまいこむふねやせいぼぞう(飛魚・)
[27]:飛魚翔ぶ群青世界恣 とびおとぶぐんじょうせかいほしいまま(飛魚・飛魚)
[28]:寝てもまた覚めても五月の中にあり ねてもまたさめてもごがつのなかにあり(五月・五月)
[29]:花みかん亡姑に呼び止められしかと はなみかんははによびとめられしかと(花みかん)
[30]:一枝も一山もみな新樹かな ひとえだもひとやまもみなしんじゅかな(新樹・)
[31]:日に日にと色重ね行く新樹かな ひにひにといろかさねゆくしんじゅかな(新樹・新樹)
[32]:目も耳も嬉し五月の森行けば めもみみもうれしごがつのもりゆけば(五月・五月)
[33]:山深しいずれ大樹となる新樹 やまふかしいずれたいじゅとなるしんじゅ(新樹・)
[34]:夜の新樹写経の筆の遅々として よのしんじゅしゃきょうのふでのちちとして(新樹・新樹)
[35]:若き日の飛魚士官せし兄追うて わかきひのあごしかんせしあにおうて(飛魚・飛魚)
[36]:ベビーカーによきと児の足聖五月 ベビーカーによきとこのあしせいごがつ(五月・聖五月)
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| 選句一覧 丹仙 - 2024/05/30(Thu) 17:05 No.2457 | |
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素人
天の句:[6]風五月大河に沿いてペダル漕ぐ 多摩川の川崎側を河口まで走ってみました。芦原が広がって葦切りが盛んに鳴きかわしていました。
地の句:[2]飛魚とぶやフェリーの窓に三宅島 愉しい小旅行となる予感。
人の句:[32]目も耳も嬉し五月の森行けば 素直にそう思います。
春愁
天の句:[34]夜の新樹写経の筆の遅々として 写経ですか、爽やか過ぎて進まぬ筆。Me to!!
地の句:[1]閼伽桶の水たぷたぷと新樹光 若葉の瑞々しさが伝わる
人の句:[31]日に日にと色重ね行く新樹かな 今が一番いい季節
寿美子
天の句:[6]風五月大河に沿いてペダル漕ぐ 自転車を新車に乗り換えました。 同感 爽快感を満喫しています
地の句:[27]飛魚翔ぶ群青世界恣 飛魚になった気分 海の青さが迫ります 下五 ほしひまま はいかがでしょうか。
人の句:[16]ザカリヤの讃歌に息吹く新樹かな ベネディクトゥス ガザにも新樹が芽吹きます様に
風子
天の句:[32]目も耳も嬉し五月の森行けば 五月は一年中で一番好きな月です。私の誕生日があることも一因ですが。。。
地の句:[23]飛魚のとんで輝く沖の島 沖の島が「お!」とびっくり輝いて見えた。ファンタジーが面白い。
人の句:[1]閼伽桶の水たぷたぷと新樹光 仏に供える閼伽水をくみ入れて持ち運ぶための手桶。普通銅製で、径、高さとも一〇センチメートルぐらいの円筒形で弦(つる)をつける。グーグルから調べた。それを踏まえて新樹光。取り合わせの妙。
実生
天の句:[15]五月闇猫たんたんと爪を研ぎ 猫ほしい。いなくなってもう直ぐ1年。寂しい。
地の句:[18]魂の解き放されて新樹光 そうか森に行こう。
人の句:[22]飛魚のおのれ忘れて空の旅 飛魚てかわいそう。
翔河川
天の句:[04]幾千の鳥歌わせて新樹揺る 鳥の大合唱
地の句:[28]寝てもまた覚めても五月の中にあり 気持ちの良い季節
人の句:[29]花みかん亡姑に呼び止められしかと 気配が
秋童子
天の句:[30]一枝も一山もみな新樹かな 野にも山にも瑞々しい緑があふれて。目が覚めるような季節です。
地の句:[4]幾千の鳥歌わせて新樹揺る 明るい木漏れ日に、鳥たちも喜んでいることでしょう。
人の句:[32]目も耳も嬉し五月の森行けば 見ても、聴いても、匂っても新鮮で。五月の森は本当に心が弾みます。
素蘭
天の句:[10]小面の口元ゆるぶ新樹光 新樹光に照る面、高揚というより恍惚。。。
地の句:[35]若き日の飛魚士官せし兄追うて 群青の海、矢庭に滑空する飛魚、トルネードする鰯・バラクーダ…
人の句:[6]風五月大河に沿いてペダル漕ぐ 風薫る五月、堤防道路を颯爽と。
白馬
天の句:[20]飛魚よおもい切りとべ鳥になれ おおらかな句ですね。中7が良いですね。
地の句:[4]幾千の鳥歌わせて新樹揺る 新樹が一本ならば、豪快な句ですね。
人の句:[15]五月闇猫たんたんと爪を研ぎ 恐ろし気な---。
しゐ
天の句:[9]下校の子新樹並木に手話弾む 特別に美しい言語が、輝くような緑の中で交わされている。
地の句:[1]閼伽桶の水たぷたぷと新樹光 神聖な水と新樹のきらめきが、読む者の心身をも浄めてくれる気がしました。
人の句:[33]山深しいずれ大樹となる新樹 希望を感じます。
明子
天の句:[36]ベビーカーによきと児の足聖五月 まるまるとした元気一杯の幼子の足。五月に相応しいと感じます。
地の句:[34]夜の新樹写経の筆の遅々として 思う事が多く、手がついつい止まってしまう。夜の新樹、が言葉にならない 感覚を伝えているように思います。
人の句:[25]飛魚のひとっとびして消へ失せり 飛魚のスピード感、勢いを感じさせます。
丹仙
天の句:[27]飛魚翔ぶ群青世界恣 群青の世界を恣に飛び跳ねる飛び魚のこころに惹かれました。
地の句:[1]閼伽桶の水たぷたぷと新樹光 静かな光の中で、閼伽桶の水の揺らぎが聞こえてくるようです。
人の句:[6]風五月大河に沿いてペダル漕ぐ まことに気持ちの良い句ですね。
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題詠または当季雑詠
兼題T 春暁 兼題U 囀り 兼題V 花曇
4月15日(月)投句開始 4月22日(月)投句締切 翌日選句開始 4月29日(月)選句締切 4月30日(火)披講
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
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| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/04/24(Wed) 07:57 No.2453 | |
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投句一覧
投句者:春愁、しゐ、寿美子、白馬、秋童子、素蘭、風子、実生、翔河川、丹仙、明子、ヨアヒム
[1]:うぐいすの藪のさえずり姿観て うぐいすのやぶのさえずりすがたみて(囀り・[チッチからホーホケキョ])
[2]:うわ言に打つ相づちや花曇 うわごとにうつあいづちやはなぐもり(花曇・花曇)
[3]:Xデー知らぬ予報士養花天 えっくすでーしらぬよほうしはなぐもり(花曇・養花天)
[4]:黄砂雲黄色で覆う山景色 おうさくもきいろでおおうやまけしき(花曇・[黄砂])
[5]:をちこちの雨戸開く音春の朝 おちこちのあまどあくおとはるのあさ(春暁・春の朝)
[6]:懐疑するトマスを想ふ花曇 かいぎするトマスをおもふはなぐもり(花曇・)
[7]:語り騙りAIアプリ囀れり かたりかたりえいあいあぷりさえずれり(囀り・囀れり)
[8]:暁闇の声明に和す春鴉 ぎょうあんのしょうみょうにわすはるからす(春暁・春鴉)
[9]:ここかしこ囀りの音森の午後 ここかしこさえずりのおともりのごご(囀り・囀り)
[10]:囀に囲まれゐたる美術館 さえずりにかこまれいたるびじゅつかん(囀り・囀)
[11]:囀りの真ん中に居て孤独なる さえずりのまんなかにいてこどくなる(囀り・囀り)
[12]:囀りの湧く一点や空青し さえずりのわくいってんやそらあおし(囀り・)
[13]:囀りは透明な鳥すがたなく さえずりはずりはとうめいなとりすがたなく(囀り・)
[14]:囀りや今朝は混声合唱団 さえずりやけさはこんせいがっしょうだん(囀り・囀り)
[15]:囀りや弥勒菩薩の指の先 さえずりやみろくぼさつのゆびのさき(囀り・囀り)
[16]:囀やフランシスコの鐘の供 さえずりやフランシスコのかねのとも(囀り・)
[17]:囀りを右に左に木曽路ゆく さえずりをみぎにひだりにきそじゆく(囀り・囀り)
[18]:春曙に妻と訪れダム湖のあお しゅんぎょうにつまとおとずれだむこのあお(春暁・[40年後のダム])
[19]:春暁の夫に繋がる糸電話 しゅんぎょうのつまにつながるいとでんわ(春暁・春暁)
[20]:春暁の電線越しにあかね雲 しゅんぎょうのでんせんごしにあかねぐも(春暁・)
[21]:春暁や静寂に坐す円覚寺 しゅんぎょうやせいじゃくにざすえんかくじ(春暁・春暁)
[22]:春暁や寝覚めの少し早まりて しゅんぎょうやねざめのすこしはやまりて(春暁・春暁)
[23]:春暁や白衣身につけ弥撒答へ しゅんぎょうやびゃくいみにつけミサこたへ(春暁・)
[24]:春暁や古き二階の窓の枠 しゅんぎょうやふるきにかいのまどのわく(春暁・)
[25]:診察券また一つ増え花曇 しんさつけんまたひとつふえはなぐもり(花曇・花曇)
[26]:鳥交る題名のなきコンサート とりさかるだいめいのなきコンサート(囀り・鳥交る)
[27]:野も山もボカシをかけて花曇り のもやまもぼかしをかけてはけてはなぐもり(花曇・)
[28]:花曇メトロノームの不整脈 はなくもりメトロノームのふせいみゃく(花曇・花曇)
[29]:花曇肩寄せしっとり手を取りて はなぐもりかたよせせしっとりてをとりて(花曇・)
[30]:花曇こころはいつも好青年 はなぐもりこころはいつもこうせいねん(花曇・花曇)
[31]:花曇り召天の師は笑みてをり はなぐもりしょうてんのしはえみており(花曇・花曇)
[32]:花曇り昼を灯してお城茶屋 はなぐもりひるをともしておしろちゃや(花曇・花曇り)
[33]:花曇轆轤仕事のはかどらず はなぐもりろくろしごとのはかどらず(花曇・花曇)
[34]:春曙ムーサイ祀るムセイオン はるあけぼのむーさいまつるむせいおん(春暁・春曙)
[35]:春はあけぼのベッドに四肢を引き延ばす はるはあけぼのべっどにししをひきのばす(春暁・春あけぼの)
[36]:春は曙むらさき薄く靄かかり はるはあけぼのむらさきうすくもやかかり(春暁・春は曙)
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| 選句一覧 丹仙 - 2024/05/02(Thu) 16:39 No.2454 | |
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実生
天の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 二階に寝ていると朝のカラスの語りがうるさいこと。
地の句:[25]診察券また一つ増え花曇 もらう時の気持ち、あああまた増えた。
人の句:[13]囀りは透明な鳥すがたなく うぐいす、いまは谷渡りまで。成長している。
しゐ
天の句:[12]囀りの湧く一点や空青し かげりのない景色が胸に広がります。
地の句:[2]うわ言に打つ相づちや花曇 「うわ言」にやや不穏な情景が想像され、ふと心配になります。
人の句:[22]春暁や寝覚めの少し早まりて 起き出して窓を開け放ちたい気持ちと、まだ寝ていたい気持ちがせめぎ合う時刻。
明子
天の句:[11]囀りの真ん中に居て孤独なる 賑やかな鳥声に囲まれて感じる孤独。でも寂しくは無いように思います。
地の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 糸電話、に色々想像が膨らみます。もしかして時空を超えて繋がる電話かもしれませんね。
人の句:[35]春はあけぼのベッドに四肢を引き延ばす あの大きく伸びをした気持ちよさ。春の朝ならば尚更です。
風子
天の句:[17]囀りを右に左に木曽路ゆく 気持ちが良い。木曽路といっても色々あるだろうが、夏木立の中を歩いてみたい。
地の句:[25]診察券また一つ増え花曇 全く、歳はとりたくないですね。
人の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 朝の勤行だろう。以前奈良に行った時体験した風景を思い出した。
白馬
天の句:[3]Xデー知らぬ予報士養花天 何となく笑えますね。
地の句:[7]語り騙りAIアプリ囀れり 中7・下5の発想が面白い。
人の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 中7・下5の発想が面白い。
素蘭
天の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 おほをそどりのころくころくと
地の句:[33]花曇轆轤仕事のはかどらず 遠近から届く花便り、座業は…
人の句:[11]囀りの真ん中に居て孤独なる 孤独に浸っているのか、京烏・江戸雀・楽屋鳶に閉口しているのか、、、
秋童子
天の句:[12]囀りの湧く一点や空青し 空高くから聴こえる雲雀の囀り。懐かしいですね。東京都内の我が家のあたりでは、ずいぶん前から鳴き声を聴かなくなりました。
地の句:[10]囀に囲まれゐたる美術館 それだけで、美術館も一つの作品のように。
人の句:[28]花曇メトロノームの不整脈 三つの言葉の組み合わせの妙に一票。
寿美子
天の句:[28]花曇メトロノームの不整脈 大丈夫、メトロノームなら取り替えられます烏は
地の句:[14 ]囀りや今朝は混声合唱団 烏はバスのパートでしょうか。
人の句:[21]春暁や静寂に坐す円覚寺 旅心誘われます
翔河川
天の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 無きひとでしょうか
地の句:[08]暁闇の声明に和す春鴉 お寺の近くで
人の句:[11]囀りの真ん中に居て孤独なる 嫌ではない
ヨアヒム
天の句:[21]春暁や静寂に坐す円覚寺 「坐す」の表現が素晴らしい。
地の句:[15]囀りや弥勒菩薩の指の先 取り合わせが綺麗。
人の句:[10]囀に囲まれゐたる美術館 心が安らかに。
春愁
天の句:[25]診察券また一つ増え花曇 憂いことですね
地の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 心はいつも繋がっています
人の句:[7]語り騙りAIアプリ囀れり 新しい作句に挑戦!!
丹仙
天の句:[19]春暁の夫に繋がる糸電話 老老介護でしょうか。目覚めの早くなった夫婦が、昔風の糸電話でやりとりする場面が目に浮かびました。枕元に連れ合いがいるのは心強い。
地の句:[8]暁闇の声明に和す春鴉 春の鴉を持ってきたところが俳諧味があって秀逸です。
人の句:[22]春暁や寝覚めの少し早まりて これは実感しますね。
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兼題T 踏青 兼題U 帰雁 兼題V 受難節
3月18日(月)投句開始 3月25日(月)投句締切 翌日選句開始 4月01日(月)選句締切 4月02日(火)披講 管理人の都合で、定例句会の開催時期が3日遅れになりましたことをお詫びします。
投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか 「返信ボタン」の左のホームのアイコンをクリックして下さい。
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| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/03/26(Tue) 06:35 No.2450 | |
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投句一覧
投句者:寿美子、素蘭、春愁、白馬、実生、しゐ、風子、翔河川、丹仙、明子、ヨアヒム、秋童子
[1]:青き踏む子らのスキップ「靴が鳴る」 あおきふむこらのスキップ「くつがなる」(踏青・青き踏む)
[2]:青き踏む二人のスニーカーお揃いで あおきふむふたりのすにーかーおそろいで(踏青・あおきふむ)
[3]:赤ゲラが巣作り励む受難節 あかげらがすづくりはげむじゅなんせつ(受難節・[啄木鳥])
[4]:温まる地球の上に青き踏む あたたまるちきゅうのうえにあおきふむ(踏青・青き踏む)
[5]:石ひとつ懐にある受難節 いしひとつふところにあるじゅなんせつ(受難節・受難節)
[6]:雁帰る羽音鳴き声幼き日 かりかえるはおとなきごえおさなきひ(帰雁・雁帰る)
[7]:雁帰るエデンの東へ機首あげて かりかえるエデンのひがしへきしゅあげて(帰雁・雁帰る)
[8]:古草や枯れて新たな生命生む かれくさやかれてあらたないのちうむ(枯草)
[9]:雁でさえ故郷ありてひとはなし がんでさえふるさとありてひとはなし(帰雁・[ウクライナ])
[10]:帰心はや天空の棹雁ゆけり きしんはやてんくうのさおかりゆけり(帰雁・雁ゆけり)
[11]:首伸ばし隊列崩さず雁帰る くびのばしたいれつくづさずがんかえる(帰雁・)
[12]:再起懸け踏み出す人よ能登の春 さいきかけふみだすひとよのとのはる(春)
[13]:咲きそうで咲かぬ桜や受難節 さきそうでさかぬさくらやじゅなんせつ(受難節・春)
[14]:師の病重しと聞く日雁かへる しのやまいおもしときくひかりかえる(帰雁・雁帰る)
[15]:受難節今にも消えそう小さな灯 じゅなんせついまにもきえそうちいさなひ(受難節・)
[16]:受難節主は雑巾となり給ふ じゅなんせつしゅはぞうきんとなりたまふ(受難節・)
[17]:受難節夜の聖堂人の絶え じゅなんせつよるのせいどうひとのたえ(受難節・受難節)
[18]:殉国の墓碑の古りたり雁帰る じゅんこくのぼひのふりたりかりかえる(帰雁・雁帰る)
[19]:数式で解けぬことあり雁帰る すうしきでとけぬことありかりかえる(帰雁・雁帰る)
[20]:聖痕をもて生れし息や受難節 せいこんをもてあれしこやじゅなんせつ(受難節・受難節)
[21]:草庵を尋ねし尼僧青き踏む そうあんをたずねしにそうあおきふむ(踏青・)
[22]:踏青にけんけんぱする子供らは とうせいにけんけんぱするこどもらは(踏青・)
[23]:踏青や淡き雲持つ富士を背に とうせいやあわきくももつふじをせに(踏青・踏青)
[24]:踏青や親子揃ひのスニーカー とうせいやおやこそろいのすにーかー(踏青・踏青殉国)
[25]:踏青や軋むタイヤの車椅子 とうせいやきしむらいやのくるまいsす(踏青・春)
[26]:踏青や山また山を分け入って とうせいややままたやまをわけいって(踏青・)
[27]:踏青をひと鍬に鍬掘り起こし とうせいをひとくわにくわほりおこし(踏青・[作付け前に])
[28]:響きあふフルートのデュオ受難節 ひびきあうフルートのデュじゅなんせつ(受難節・受難節)
[29]:病窓の帰雁の空の曇りがち びょうそうのきがんのそらのくもりがち(帰雁・春)
[30]:ブランチは巣籠り卵青き踏む ぶらんちはすごもりたまごあおきふむ(踏青・青き踏む)
[31]:砲声の届かぬ川面残る雁 ほうせいのとどかぬかわものこるかり(帰雁・残る雁)
[32]:もう誰も住まぬ故郷雁帰る もうだれもすまぬふるさとかりかえる(帰雁・雁帰る)
[33]:リハビリの膝にもやさし青き踏む りはびりのひざにもやさしあおきふむ(踏青・青き踏む)
[34]:ロザリオに願ふ平和や受難節 ろざりおにねがうへいわやじゅなんせつ(受難節・受難節)
[35]:わが庭も春ととのひて彼岸明く わがにわもはるととのいてひがんあく(春)
[36]:ニコライの鐘が鳴る也帰る雁 ニコライのかねがなるなりかへるかり(帰雁・)
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| 選句一覧 丹仙 - 2024/04/02(Tue) 20:27 No.2451 | |
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春愁
天の句:[24]踏青や親子揃ひのスニーカー 家族仲良しのピクニック。
地の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり 帰心矢のごとく。竿になり、鉤になり。
人の句:[26]踏青や山また山を分け入って 元気で何より
しゐ
天の句:[5]石ひとつ懐にある受難節 私の懐にも。
地の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり もう戻れない。
人の句:[7]雁帰るエデンの東へ機首あげて 帰雁とエデンの東との取り合わせに驚きました。
実生
天の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり 天空の棹、気品あり。
地の句:[8]古草や枯れて新たな生命生む だから春は待ち遠しい。
人の句:[13]咲きそうで咲かぬ桜や受難節 今年は異常だ。でも蕾の時に大嵐、満開たのしみ。
素蘭
天の句:[23]踏青や淡き雲持つ富士を背に 「虚空に花降り音楽聞え」の心地かな。。。
地の句:[19]数式で解けぬことあり雁帰る logical thinkingよりrational-emotive thinkingのほうがまだしも、、
人の句:[36]ニコライの鐘が鳴る也帰る雁 御茶ノ水は乗換駅でしたから懐かしい。聖橋に佇むことも界隈をほっつき歩くことも…
秋童子
天の句:[19]数式で解けぬことあり雁帰る 世の中、数式で解けないことがいっぱい。雁が帰る日も、あの桜の開花日も・・・。
地の句:[32]もう誰も住まぬ故郷雁帰る 雁を見送るフクシマの地を思い浮かべました。
人の句:[35]わが庭も春ととのひて彼岸明く お彼岸が明け、ようやく花々も咲きそろってきたのでしょう。
白馬
天の句:[32]もう誰も住まぬ故郷雁帰る 地の句:[25]踏青や軋むタイヤの車椅子 人の句:[5]石ひとつ懐にある受難節 明子
天の句:[29]病窓の帰雁の空の曇りがち 病室の窓から見送る雁に思いを重ねて。無事に帰れるように、 そして自分も早く大空を飛べるように・・・
地の句:[18]殉国の墓碑の古りたり雁帰る 心だけは自由に故郷へ。
人の句:[14]師の病重しと聞く日雁かへる 帰る雁に心を託して。
翔河川
天の句:[06]雁帰る羽音鳴き声幼き日 変わらずに
地の句:[28]響きあふフルートのデュオ受難節 デュオと分かち合い
人の句:[35]わが庭も春ととのひて彼岸明く 春を見つけて
風子
天の句:[3]赤ゲラが巣作り励む受難節 なにも知らない考えない鳥たちは幸せです。人間は考えすぎて不幸になっている。
地の句:[24]踏青や親子揃ひのスニーカー 草の色に赤いスニーカーかしら。ビジュアルに想像できて楽しい一句。
人の句:[18]殉国の墓碑の古りたり雁帰る 国のために戦った戦士たちの墓も古くなった。遠い昔の話となった。
ヨアヒム
天の句:
地の句:[1]青き踏む子らのスキップ「靴が鳴る」 都会の子供に、もっと青鞜の機会を。
人の句:[16]受難節主は雑巾となり給ふ 「主は雑巾」の一言が気になる。
丹仙
天の句:[10]帰心はや天空の棹雁ゆけり この格調の高さは良いですね。所謂『丈の高い』句です。
地の句:[17]受難節夜の聖堂人の絶え 聖木曜日、受難節の初めの深夜の聖堂の様子をよく描写してます。
人の句:[23]踏青や淡き雲持つ富士を背に 景の雄大さを頂戴しました。
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題詠または当季雑詠
兼題T 早春 兼題U 下萌 兼題V 麦踏
2月15日(木)投句開始 2月22日(木)投句締切 翌日選句開始 2月29日(木)選句締切 3月01日(金)披講
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| 選句をお願いします 丹仙 - 2024/02/23(Fri) 07:43 No.2447 | |
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投句者:春愁、素蘭、しゐ、白馬、寿美子、翔河川、実生、風子、ヨアヒム、丹仙、秋童子、明子
[1]:朝まだき翁麦踏む幾星霜 あさまだきおきなむぎふむいくせいそう(麦踏・麦踏)
[2]:今の子は麦踏みを知るなかろうな いまのこはむぎふみをしるなかろうな(麦踏・[自給])
[3]:草萌ゆる白そこひ癒えて歩の軽く くさもゆるしろそこひいえてほのかるく(下萌・草萌)
[4]:下萌の時計回りに顔出して したもえのとけいまわりにかおだして(下萌・下萌)
[5]:下萌や野菜作りをいま一度 したもえややさいづくりをいまいちど(下萌・下萌)
[6]:下萌を辿る幼な子けんけんぱ したもえをたどるおさなごけんけんぱ(下萌・下萌)
[7]:下萌やどんどん細る夫の脚 したもゆやどんどんほそるつまのあし(下萌・春)
[8]:下萌ゆる岐に女男の道祖神 したもゆるちまたにめおのどうそじん(下萌・下萌ゆる)
[9]:鋤き返す土黒々と春兆す すきかえすつちくろぐろとはるきざす(早春・春兆す)
[10]:聖灰を被りし農婦麦を踏む せいはいをかぶりしのうふむぎをふむ(麦踏・)
[11]:早春の褪せた暖簾の町中華 そうしゅんのあせたのれんのまちちゅうか(早春・早春)
[12]:早春の息吹ただよふ雑木山 そうしゅんのいぶきただようぞうきやま(早春・早春)
[13]:早春の天地あまねく生命かな そうしゅんのてんちあまねくいのちかな(早春・早春)
[14]:早春の野辺の草々名も知れず そうしゅんののべのくさぐさなもしれず(早春・)
[15]:早春のビニールハウスのなか温し そうしゅんのびにーるはうすのなかぬるし(早春・早春)
[16]:早春や荒川土手に子らの声 そうしゅんやあらかわどてにこらのこえ(早春・早春)
[17]:早春やハイネの詩つと口の端に そうしゅんやハイネのしつとくちのはに(早春・早春や)
[18]:たたなづく秩父連山麦を踏む たたなづくちちぶれんざんむぎをふむ(麦踏・麦を踏む)
[19]:大団円ならぬことわり麦を踏む だいだんえんならぬことわりむぎをふむ(麦踏・麦を踏む)
[20]:稚児のくつ踏み出す一歩下萌ゆる ちごのくつふみだすいっぽしたもゆる(下萌・下萌ゆる)
[21]:抵抗のさまざまなかたち兜太の忌 ていこうのさまざまなかたちとうたのき(早春・金子兜太の忌[2月20日])
[22]:鳥声の日々増ゆる土手青みたり とりごえのひびふゆるどてあおみたり(下萌・土手青む)
[23]:とんねるを抜け早春の山又山 とんねるをぬけそうしゅんのやままたやま(早春・春)
[24]:西坂に立つ殉教碑下萌ゆる にしざかにたつじゅんきょうひしたもゆる(下萌・)
[25]:春浅し白衣の少年聖歌隊 はるあさしびゃくいのしょうねんせいかたい(早春・)
[26]:春うららとんでも早くやって来た はるうららとんでもはやくやってきた(早春・早春譜[温暖化])
[27]:春兆す木曾の辺に住みふりて はるきざすきそのわたりにすみふりて(早春・春兆す)
[28]:蕗の薹蕗の若葉に隠れたり ふきのとうふきのわかばにかくれたり(下萌・蕗の薹)
[29]:「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む ふなうたをききついたみつむぎをふむ(麦踏・麦踏)
[30]:ボランティアの少年少女下萌ゆる ぼらんてぃあのしょうねんしょうじょしたもうる(下萌・下萌)
[31]:水清ら土手の下萌柔らかく みずきよらどてのしたもえやわらかく(下萌・)
[32]:麦踏の無心になりたい人募る むぎふみのむしんになりたいひとつのる(麦踏・春)
[33]:麦踏を見たこともなくミレーの絵 むぎふみをみたこともなくみれーのえ(麦踏・麦踏)
[34]:麦踏むや横に横にと一直線 むぎふむやよこによこにといっちょくせん(麦踏・)
[35]:麦を踏む赤城榛名を目交ひに むぎをふむあかぎはるなをまなかいに(麦踏・麦踏)
[36]:麦を踏む男の腰の万歩計 むぎをふむおとこのこしのまん(麦踏・麦踏)
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| 選句一覧 丹仙 - 2024/03/01(Fri) 08:24 No.2448 | |
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春愁
天の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む 哀悼の気持ちが、つと口の端に
地の句:[19]大団円ならぬことわり麦を踏む もめごとが治まらず
人の句:[24]西坂に立つ殉教碑下萌ゆる しゐ
天の句:[22]鳥声の日々増ゆる土手青みたり かすかな変化に五感が呼び覚まされていく春。
地の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す これから幾千もの種が目覚めることでしょう。
人の句:[28]蕗の薹蕗の若葉に隠れたり つい語りかけたくなるような愛らしさ。
寿美子
天の句:[25]春浅し白衣の少年聖歌隊 一瞬ウィーン少年コーラスを連想 浅春と白衣の取り合わせに惹かれます
地の句:[18]たたなづく秩父連山麦を踏む スケールの大きさに深呼吸
人の句:[23]とんねるを抜け早春の山又山 早春の軽やかなリズム 春を迎える吟行の喜びが窺われます
風子
天の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む 好き嫌いに関わらず、八代亜紀と共に生きた時代であった。それぞれの立場で彼女の訃報を受け止めた。麦を踏みながらイヤーホーンから流れる「舟唄」を聴きながら彼女を偲んでいる。
地の句:[30]ボランティアの少年少女下萌ゆる 未来を背負って立つ少年少女達。頼もしい限りです。
人の句:[12]早春の息吹ただよふ雑木山 冬とは違う枯れ草の山々。艶っぽい枯草とでも言える。やはり「息吹漂う」であろう。
実生
天の句:[21]抵抗のさまざまなかたち兜太の忌 兜太助けてよ。
地の句:[20]稚児のくつ踏み出す一歩下萌ゆる 靴の汚れも何より楽しそう。
人の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む お酒は温めの燗がいい。昭和までかな歌も麦踏みも。
明子
天の句:[29]「舟唄」を聴きつ悼みつ麦を踏む 聴きつ悼みつ に思いがこもっています。労働の中で、というのが良いですね。
地の句:[36]麦を踏む男の腰の万歩計 現代の麦踏という感じがします。面白いところに目を付けられました。
人の句:[25]春浅し白衣の少年聖歌隊 少年たちのあの歌声、白衣と共に春浅しのイメージにぴったりです。
ヨアヒム
天の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す 地球の息吹きを感じる。
地の句:[28]蕗の薹蕗の若葉に隠れたり 何気ないような、ささやかな発見。爽やか。
人の句:[18]たたなづく秩父連山麦を踏む 「たたなづく」が良い。
翔河川
天の句:[36]麦を踏む男の腰の万歩計 達成感もある
地の句:[06]下萌を辿る幼な子けんけんぱ 見つけながら見つけながら
人の句:[22]鳥声の日々増ゆる土手青みたり 耳と目で
秋童子
天の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す この季節の農作業、まずは土の手入れからですね。
地の句:[20]稚児のくつ踏み出す一歩下萌ゆる 稚児が踏み出す先に下萌。これがお互いの最初のご対面でしょうか。
人の句:[35]麦を踏む赤城榛名を目交ひに 目の前に赤城、榛名、妙義。遠くに浅間。上州から眺める山々は実に個性的です。
素蘭
天の句:[10]聖灰を被りし農婦麦を踏む 灰の水曜日の農婦 ミレーの絵画に描かれているような農村の、今四旬節。
地の句:[9]鋤き返す土黒々と春兆す 豊作でありますよう…
人の句:[36]麦を踏む男の腰の万歩計 健脚農法、いいですね。
丹仙
天の句:[18]たたなづく秩父連山麦を踏む 「たたなづく」という万葉調の表現の歴史の奥行き、秩父連山の背景と麦を踏む足の感触が良く協和した句と思います。
地の句:[21]抵抗のさまざまなかたち兜太の忌 「抵抗のさまざまな形」と言い止めたところ、金子兜太を偲ぶ句として適切と思いました。
人の句:[17]早春やハイネの詩つと口の端に ハイネの詩ーシューマンが作曲した歌曲など連想しますが、この句の調べ、口調の良さに惹かれます。
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